各精神疾患に対するTMS療法の適応に関する一覧表
診断名 | 中核的な病態・症状 | 二次症状(うつ症状) | 備考 |
---|---|---|---|
うつ病 | 適応あり | - | |
産後うつ病 | 適応あり | - | |
双極性障害 | うつ病相には有効 (研究段階) |
- | |
不安障害 | 有効な可能性あり (研究段階) |
場合によっては有効 | 特殊プロトコル |
PTSD | 有効な可能性あり (研究段階) |
場合によっては有効 | |
不眠症 | 有効な可能性あり (研究段階) |
場合によっては有効 | |
強迫性障害 | 有効な可能性あり (研究段階) |
場合によっては有効 | 特殊プロトコル |
ADHD/ASD | 不明(研究段階) | 場合によっては有効 | 研究段階 |
統合失調症 | 不明(研究段階) | 場合によっては有効 | 研究段階 |
認知症 | 不明(研究段階) | 場合によっては有効 | 研究段階 |
新宿駅から公共交通機関あるいは自動車で2時間以上かかる場所に お住まいの方に対しては、以下に述べるいくつかの理由で 当クリニックでの治療をお勧め致しません
最初のrTMS初診外来を受診することができたとしても、その後の急性期rTMS療法は開始後、継続的に6週間通院する必要があります。その後の持続療法(ブースター治療)の可能性も考慮すると最低2か月間の治療期間を見ておく必要があります。
また、rTMS療法はすべての患者さんに適しているわけではありません。うつ病の場合、20%程度の患者さんには効果がなく、別の40%程度の患者さんには部分的な改善しか見られません。また、うつ病以外の他の精神疾患に関しては、まだ研究段階ということもあり、rTMS療法による奏効率はうつ病よりも低くなる可能性があります。
rTMS療法が奏功しても、効果は必ずしも永続的なものではありません。通常、rTMS療法の効果は約4~12か月続きますが、場合によっては2~3か月で再燃再発するケースもあります。その場合、ブースターセッションによる持続療法の実施が必要になってきますが、東京近郊にお住まいでない方の場合、適切なrTMS治療の継続が困難となります。
新宿駅から公共交通機関あるいは自動車で2時間以上かかる場所にお住まいの患者さんの場合、以下の条件を満たすことができる方のみ、当クリニックでのrTMS療法の実施が可能になります。
・新宿までの往復の交通費と2~3か月間の新宿近郊での宿泊の手配ができる方。
・rTMS療法が奏功しなくとも、これらの費用を負担する準備ができている方。
・rTMS療法が奏功した場合に、持続療法や維持療法を物理的に継続できる方。