SDMとは
Shared decision
making(SDM:協働的意思決定)とは、医療を利用する方々と医療を提供する医療スタッフが、エビデンス(科学的な根拠)を共有して、治療目標や治療の好みといった治療方針を一緒に決定するものです。
その過程では、医療を利用する方々が、医療スタッフとのかかわりを通して、ご自身にとっての人生の目標や価値観を把握し、治療方針を主体的に選択します。
医療スタッフは、利用者が自身の生活や治療を主体的に決めていけるような支援をします。
SDMは以下の9つのステップから成るとされています。
①医療を利用する方々と医療を提供する医療スタッフが意思決定の必要性を認識する
②両者が意思決定の過程において対等なチームメイトと認識する
③可能なすべての治療選択肢を同等のものとして述べる
④治療選択肢のメリット・デメリットの情報を交換する
⑤医療スタッフが医療を利用する方々の理解と期待を吟味する
⑥医療を利用する方々意向・希望を提示する
⑦選択肢と合意に向けて話し合う
⑧両者で意思決定を共有する
⑨共有した意思決定のアウトカムを評価する時期を相談する